【検証】Oracle AI Database 26ai (Single) をOL8にインストールしてみた

26ai

Oracle AI Database 26ai 早速ダウンロードできたので、今回は検証用VM(Oracle Linux 8)にシングル構成でインストールしてみました。

結論から言うと、「非CDB構成が選べないこと以外は、これまでの手順とほぼ同じ」 でした。19cや23aiの構築経験がある方なら、特に迷うことなく構築できそうです。

以下、構築時の環境設定と手順のログを残しておきます。

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1. 検証環境のスペック

今回はVirtualBox上のVMで検証を行いました。

  • OS: Oracle Linux 8 (x86-64)
  • Database: Oracle AI Database 26ai (Single Instance)
  • Install Type: Software Only -> DBCA

2. 環境変数の設定 (.bash_profile)

oracle ユーザーの .bash_profile に以下の設定を追記しました。 今回は検証用のため、パス構成などは既存の慣習(あるいは旧環境の流用)に合わせています。

# .bash_profile

# User specific environment and startup programs
export ORACLE_SID=orcl
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle

# 注: ディレクトリ構成は検証環境の都合上 23.0.0 表記を使用していますが、実体は 26ai です
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_1

export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/OPatch:$PATH

# X11 Forwarding用 (ホストOS側へ画面を飛ばす設定)
export DISPLAY=192.168.56.1:0.0

設定を反映させます。

$ source ~/.bash_profile

3. インストール手順

Step 1: 資材の配置 (Image-based Install)

ソフトウェアは Oracle Software Delivery Cloud ( https://edelivery.oracle.com/ ) からダウンロードします。

ダウンロードしたZIPファイル V1054592-01.zip をサーバーに転送します。 近年のバージョン同様、ORACLE_HOME ディレクトリに直接解凍 する方式(Image-based Installation)です。

$ cd $ORACLE_HOME
$ unzip /tmp/V1054592-01.zip

Step 2: runInstaller (Software Only)

GUIインストーラーを起動します。 今回はデータベース作成を別で行うため、「ソフトウェアのみの設定 (Set Up Software Only)」を選択しました。

$ ./runInstaller

インストーラーでの選択項目:

  1. Configuration Option: Set Up Software Only
  2. Database Edition: Enterprise Edition
  3. OS Groups: (デフォルトのまま dba, oper 等を指定)
  4. Prerequisite Checks: (OUIのチェックをパスすることを確認)
  5. Install: 実行

最後に root ユーザーでのスクリプト実行(root.sh 等)を行い、ソフトウェアのインストールは完了です。

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Step 3: DBCA によるデータベース作成

続いて dbca を起動してデータベースを作成します。

$ dbca

ウィザードに従い設定を進めますが、ここで一点、従来バージョンとの明確な違い(というか完全移行)を感じる部分がありました。

  • 構成タイプ: コンテナ・データベース (CDB) の構成が必須。

それ以外の手順(メモリ設定、キャラクタセット、ファイル配置場所など)は、19c や 23ai と変わりありませんでした。

4. 動作確認

DB作成完了後、SQL*Plus で接続し、PDB のステータスを確認します。

[oracle@26ai-single ~]$ sqlplus / as sysdba

SQL*Plus: Release 23.26.1.0.0 - Production on Wed Jan 28 09:16:31 2026
Version 23.26.1.0.0

Copyright (c) 1982, 2025, Oracle.  All rights reserved.


Connected to:
Oracle AI Database 26ai Enterprise Edition Release 23.26.1.0.0 - Production
Version 23.26.1.0.0

SQL> show pdbs

    CON_ID CON_NAME                       OPEN MODE  RESTRICTED
---------- ------------------------------ ---------- ----------
         2 PDB$SEED                       READ ONLY  NO
         3 PDB01                          READ WRITE NO
SQL> select banner from v$version;

BANNER
--------------------------------------------------------------------------------
Oracle AI Database 26ai Enterprise Edition Release 23.26.1.0.0 - Production

無事、PDB が READ WRITE モードでオープンしていることを確認しました。

5. FAQ(よくある質問とトラブルシュート)

今回のインストール検証において想定される疑問点をまとめました。

Q1: ORACLE_HOME のパスに 23.0.0 が含まれているのはなぜですか? A1: Oracle AI Database 26ai のインストールマニュアルにおいても、ディレクトリ構成として 23.0.0 を使用する旨の記載があるためです。 これは、26ai がアーキテクチャ上、23ai をベースに Release Update (RU) を適用したバージョンとして提供されているため、内部的なバージョン管理やディレクトリ構造が 23ai (23.0.0) を継承していることに起因すると考えられます。

Q2: 非CDB構成(Non-CDB)は本当に選択できないのですか? A2: はい、選択できません。Oracle Database 21c 以降、非CDB構成はサポート対象外となり、アーキテクチャとしても完全にマルチテナント構成(CDB/PDB)のみとなりました。DBCAの画面からも選択肢自体が削除されています。

Q3: インストーラー(runInstaller)の画面が表示されません。 A3: X11 Forwarding の設定を確認してください。

  1. クライアント側(Windows等)で X Server(VcXsrv, Xming, MobaXterm等)が起動しているか。
  2. SSH接続時に X11 転送が有効になっているか。
  3. export DISPLAY のIPアドレスが正しいか(VPN環境などで変わることがあります)。 また、xhost + コマンド等でアクセス制御の許可が必要な場合もあります。

Q4: Oracle Linux 9 でもインストール可能ですか? A4: 今回は Oracle Linux 8 で検証しましたが、Oracle Database 26ai は比較的新しいカーネルやOSバージョンに対応しているため、Oracle Linux 9 (あるいは Red Hat Enterprise Linux 9) でも動作要件を満たしています。詳細は公式の Certification Matrix (MOS) をご確認ください。

6. まとめ

Oracle AI Database 26ai のシングル構成インストール手順を検証しました。

  • 手順の変更点: ほぼ無し。環境変数の設定、Unzip、runInstaller、DBCAという一連の流れは19c以降完全に定着しており、迷うポイントはありませんでした。
  • 非CDBの完全廃止: DBCAの画面において、非CDBを選択する余地はありません。これからOracleを学ぶ人にとっては「データベース=CDB/PDB」が標準となります。
  • インストール時間: 体感ですが、Software Only のインストールは非常に高速でした。

環境構築のハードルは低いため、まずは検証環境を立ち上げ、本バージョン最大の目玉である「AI Vector Search」などの新機能を試してみるのが良さそうです。

次回は、実際にベクトル検索を使ったSQLの動作検証を行ってみたいと思います。

※本記事は検証環境での作業ログです。本番環境構築の際は必ず公式マニュアルを参照してください。

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