Oracle Databaseの学習や検証を始めたいけれど、「環境構築の手順が複雑で挫折した」「PCのスペックが足りない」「Mac (Apple Silicon) でうまく動かない」という悩みはありませんか? 本記事では、ブラウザだけでOracle SQLを即座に実行できる無料サービス「FreeSQL」について解説します。面倒なインストール作業は一切不要で、安定版の19cから最新の23ai、さらにはプレビュー版の26aiまで試すことが可能です。 Oracle Masterなどの資格試験勉強で実機操作をしたい方や、次期バージョンの挙動をいち早く確認したいエンジニアにも最適です。
結論:FreeSQLでできること(最短手順)
FreeSQLを利用すれば、以下の3ステップでSQLの学習を開始できます。
- サイトへアクセス: ブラウザで FreeSQL サイトを開く
FreeSQL はコチラ : Oracle FreeSQL - バージョン選択: 19c / 23ai / 26ai から対象を選択
- SQL実行: エディタに入力して「Execute」を押すだけ

この記事で分かること:
- ローカル環境なしでOracle SQLを試す方法(Oracle Master学習対応)
- FreeSQLの具体的な使い方と実行例
- 次期バージョン 26ai の動作確認方法
FreeSQL とは?(背景と基礎)
通常、Oracle Databaseを利用するには、Dockerコンテナの立ち上げや、インストーラーを用いた複雑なセットアップ(Oracle Universal Installerなど)が必要です。これらは初心者にとって高いハードルとなります。
FreeSQL は、Webブラウザ上でSQL文を実行できるサンドボックス環境です。以下の特徴があります。
- 環境構築不要: URLにアクセスするだけですぐに使えます。
- Oracle Master Silver/Bronze DBA 学習に最適: Oracle Master Silver/Bronze DBA の試験範囲には、バックアップや管理系の知識だけでなく、DDL(データ定義言語)やDML(データ操作言語)、トランザクション制御といったSQLの実践知識が必須となります。FreeSQLを使えば、教科書のSQLを実際に実行し、エラー動作や結果を確認しながら深く理解できます。
- 19c と 26ai の動作差異を検証: バージョンをプルダウンで切り替えるだけで、同じSQLが「19cではエラーになるが、26aiでは通る(またはその逆)」といった動作の違いを具体的に試すことができます。移行前の互換性チェックや新機能の学習に非常に役立ちます。
- 無料: ユーザー登録不要(または簡易な認証のみ)で利用可能です。
【一口メモ】Oracle LiveSQLとの違いは?
Oracle公式には「Oracle LiveSQL」という類似サービスがありますが、利用にはOracleプロファイル(アカウント)へのログインが必須です。FreeSQLはより手軽に、かつ最新のベータ版などに素早くアクセスできる点で、学習用として非常に人気があります。
FreeSQL の使い方・手順
実際にFreeSQLを使ってSQLを実行する手順を解説します。 ※画面構成はアクセス時期により微調整される可能性があります。
- FreeSQL サイトへアクセスする
- PCまたはタブレットのブラウザからアクセスします。
- (参考リンクは記事末尾に記載)
- 接続するデータベースのバージョンを選択する
- 画面上のラジオボタンやプルダウンからバージョンを選びます。
- 19c: 多くの企業の基幹システムで稼働中の長期サポート版。
- 23ai: AIベクトル検索などが追加された最新版。
- 26ai: 開発中の次期バージョン(新機能の先行検証用)。
- SQLを入力する
- 中央のテキストエリア(エディタ部分)にSQL文を記述します。
- 行末のセミコロン(
;)はツールによって不要な場合もありますが、基本として付けておくことを推奨します。
- 実行(Run/Execute)する
- 実行ボタンをクリックします。
- 画面下部の「Result(結果)」エリアに表形式でデータが表示されます。
実践:Oracle SQL 実行例
ここでは実際にコピー&ペーストして試せるSQLを紹介します。バージョンによる挙動の違いも確認してみましょう。
1. バージョンの確認
まずは、自分が現在どのバージョンのOracleに接続しているかを確認します。
-- 接続中のデータベースバージョンを表示
SELECT banner_full
FROM v$version;
解説: v$version はデータベースのバージョン情報を持つ動的パフォーマンスビューです。ここに 23ai や 26ai と表示されれば、その環境で動いています。
2. 現在の日付を取得(DUAL表)
Oracle特有のダミー表 DUAL を使った基本文法です。
-- 現在の日付と時刻を取得
SELECT sysdate,
to_char(sysdate, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS') as current_time
FROM dual;
3. 表の作成とデータ挿入(DDL/DML)
FreeSQLでは、そのセッション限り有効な一時的なテーブルを作成できます。
-- テーブルの作成(学習用社員テーブル)
CREATE TABLE emp_sample (
id NUMBER(5) PRIMARY KEY,
name VARCHAR2(50),
dept VARCHAR2(20),
salary NUMBER(8)
);
-- 【Oracle Master ポイント】
-- CREATE TABLE などの DDL を実行すると、その前に実行した INSERT 等は
-- 自動的にコミット(確定)されます。試験で頻出の仕様ですので覚えておきましょう。
-- データの挿入
INSERT INTO emp_sample VALUES (101, 'Sato', 'Sales', 300000);
INSERT INTO emp_sample VALUES (102, 'Suzuki', 'IT', 450000);
INSERT INTO emp_sample VALUES (103, 'Takahashi', 'Sales', 320000);
-- データの参照(給与の高い順)
SELECT * FROM emp_sample
ORDER BY salary DESC;
4. 最新構文を試す(19cと26aiの動作比較)
「23ai/26ai」を選択してから実行し、その後「19c」に切り替えて同じSQLを実行してみてください。19cと26aiの動作の違いを体感できます。
-- 23ai/26ai以降の新構文(FROM dual が不要)
-- ※ 19c で実行すると ORA-00923 エラーになります
SELECT 'Hello, Oracle 26ai!' as message;
トラブルシューティング(よくあるエラー)
FreeSQL利用時に遭遇しやすいエラーとその対処法です。
| エラーコード / 現象 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ORA-00942: table or view does not exist | 表が存在しない、または作成したセッションが切れた。 | Web版はリロード等でセッションがリセットされる場合があります。CREATE文から再実行してください。 |
| ORA-00923: FROM keyword not found… | FROM句の書き忘れ(特に19c)。 | 19c以前では FROM dual が必須です。バージョンを確認してください。 |
| Response Timeout | 重いクエリを実行した。 | 共用環境のため、大量データの結合や無限ループする処理は強制終了されます。件数を絞ってください。 |
運用・セキュリティ上の注意点
FreeSQLは非常に便利ですが、本番開発や機密データの扱いは厳禁です。
- 機密情報を入力しない
- 不特定多数がアクセスするWebサービスです。実在する個人情報、パスワード、企業の機密データは絶対に
INSERTしないでください。ダミーデータのみを使用しましょう。
- 不特定多数がアクセスするWebサービスです。実在する個人情報、パスワード、企業の機密データは絶対に
- データは保存されない
- ブラウザを閉じたり、一定時間が経過すると、作成したテーブルやデータは消えます。「学習用の一時メモ帳」として割り切って使いましょう。
- 予告なくメンテナンスが入る
- 26ai などのプレビュー版は不安定な場合があり、予告なく利用できなくなることがあります。
FAQ:よくある質問
Q1. 無料ですか?クレジットカード登録は必要ですか?
A. 基本的に無料です。多くのFreeSQLサイトではクレジットカード登録も不要で、学習目的であれば無償で利用できます。
Q2. PL/SQL は実行できますか?
A. はい、可能です。DECLARE ... BEGIN ... END; ブロックでの無名PL/SQLブロックや、ファンクションの作成も基本的にサポートされています(ファイル出力などのOS連携機能を除く)。
Q3. スマホでも使えますか?
A. ブラウザがあれば動作します。ただし、スマホのフリック入力でSQL記号を入力するのは大変なので、タブレットやPCでの利用、またはBluetoothキーボードの併用をおすすめします。
まとめ
- FreeSQL は環境構築不要で、ブラウザから即座にOracle SQLを実行できるツール。
- 19c と 26ai を切り替えて実行することで、SQLの動作の違いを簡単に検証可能。
- Oracle Master Silver DBA などの資格学習で、実機確認をしたいエンジニアに最適。
- 機密情報は入力せず、サンドボックス(遊び場)として活用するのが正解。
まずはサイトにアクセスし、SELECT * FROM v$version; を実行することから始めてみてください。Oracleの進化を肌で感じることができるはずです。
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