はじめてのOracle Database解説

オラクルデータベース概要

Oracle Database(オラクル・データベース)は、世界中の企業・官公庁で採用されているリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。本記事では、Oracle Databaseの仕組みや強みを初心者向けにわかりやすく図解付きで解説します。

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🔰 1. Oracle Databaseとは?

Oracle Databaseは、Oracle社が開発した商用RDBMS(Relational Database Management System)であり、1979年に登場した世界初の商用リレーショナルデータベースです。

現在では、オンプレミス・クラウド両対応の高度なデータベースとして、国内外の金融機関・官公庁・大手企業などで広く利用されています。


📊 2. RDBMSとは何か?

RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)は、データを「表(テーブル)」として管理するデータベースです。
Oracle DatabaseもこのRDBMSの一種です。

【図解】RDBMSの構造イメージ

+-----------+         +------------+
| ユーザー | <--SQL--> | Oracle DB |
+-----------+ +------------+


+----------------+
| テーブル群 |
| EMP、DEPTなど |
+----------------+

🏢 3. Oracle Databaseの導入実績

Oracle Databaseは、以下のような環境で特に強みを発揮します:

  • 大企業の基幹業務(会計、人事、販売など)
  • 金融機関のトランザクション処理
  • 官公庁の各種情報システム
  • 通信・製造・流通など高トランザクション処理を要求される業界

世界No.1のシェアを誇るRDBMSとして、他社製品からの乗り換え実績も豊富です。


🛠️ 4. Oracle Databaseの基本構造

Oracle Databaseは主に以下の2つの要素で構成されています。

【図解】Oracleの基本構成

+---------------------+
| Oracle Instance | ← メモリ+プロセス
+---------------------+


+---------------------+
| Oracle Database | ← データファイル群
+---------------------+
要素概要
インスタンスメモリ(SGA)とバックグラウンドプロセスの集合
データベース実際のデータを格納するファイル(表、索引など)

🌟 5. Oracle Databaseの主な特徴とメリット

以下にOracle Databaseの代表的なメリットを紹介します。

① スケーラビリティ(拡張性)

  • 小規模から大規模まで柔軟に対応
  • マルチテナント機能で、複数DBを1つのインスタンスで運用可能

【図解】スケールの考え方

[スケールアップ]                    [スケールアウト]
CPU強化・メモリ増加 → 大容量化 ノード追加 → 水平分散

┌────────┐ ┌────┐ ┌────┐
│ DBServer │ │ DB1│ │ DB2│
└────────┘ └────┘ └────┘

② 高可用性(High Availability)

  • RAC(Real Application Clusters)
  • Data Guardによる災害対策(DR)
  • フラッシュバック機能でデータの巻き戻しが可能

③ セキュリティ機能が充実

  • ユーザー・ロールによるアクセス制御
  • 表レベル暗号化(TDE)
  • 監査(AUDIT)機能で操作履歴を記録

④ 信頼性の高いトランザクション管理

  • ACID特性(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)を満たす
  • 自動ロールバック・コミット機能

【図解】トランザクション処理

BEGIN
INSERT INTO emp VALUES (...);
UPDATE emp SET ...;
DELETE FROM emp WHERE ...;
COMMIT;

※失敗時は ROLLBACK によって元に戻せます。


⑤ 豊富なデータ管理機能

機能名説明
バックアップRMAN、Data Pumpなど
リカバリフル、部分、ポイントインタイムリカバリ対応
監視・チューニングAWR、ADDM、Statspackなどツールが豊富

☁️ 6. オンプレとクラウドの両対応

Oracle Databaseは、オンプレミス(自社サーバー)でもクラウド環境(OCI/AWSなど)でも利用可能です。

【図解】導入パターン比較

[オンプレ環境]         [クラウド環境]
┌──────┐ ┌──────────┐
│自社サーバ│ │ Oracle Cloud │
└──────┘ └──────────┘
  • 小規模はローカル環境でもOK
  • 大規模はOracle Cloudで可用性確保

🧠 7. 代表的な関連技術

技術概要
Oracle RAC複数ノードで1つのDBを構成するクラスタ構成
Oracle ASMOracle専用のストレージ管理技術
Data Guard物理/論理スタンバイDBを用いた災害復旧機能
Flashback誤操作を「巻き戻す」機能
Multitenant複数のPDBを1つのCDBに格納する設計

📌 8. Oracle Databaseと他製品の比較

項目OracleMySQLPostgreSQLSQL Server
商用/OSS商用OSSOSS商用
可用性◎(RAC/DataGuard)
拡張性◎(マルチテナント)
管理ツール◎(OEM等)◎(SSMS)
クラウド対応◎(OCI対応)◎(Azure)

📚 9. Oracle Databaseを学ぶには?

Oracle Databaseは難解と思われがちですが、以下の手順で習得が可能です:

  1. SQL基礎を習得(SELECT文、DDL/DML)
  2. Oracle公式のドキュメントを読む(Oracle Docs
  3. 無償のOracle Database Express Edition(XE)を使って学習
  4. シングル構成でインストールして基本操作を実習

✅ 10. まとめ

Oracle Databaseは、世界で最も信頼されているリレーショナルデータベースのひとつです。
その高い信頼性、可用性、拡張性から、ミッションクリティカルなシステムで広く採用されています。

これからデータベースを学びたい方にとって、Oracleはとてもよい教材になります。
まずはSQLや基本操作から始め、Oracleの魅力を体験してみてください。

[参考]
Oracle Database データベース概要 19c

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