オラクルマスター資格は、Oracle Databaseに関する知識と技術を認定する資格であり、データベース管理の分野におけるキャリアアップに役立ちます。特に、企業のITインフラを支えるデータベース管理者(DBA)としてのキャリアを目指す人にとっては必須ともいえる資格です。
オラクルマスターの資格試験は、次の3つのレベルに分かれています。
- オラクルマスターBronze:
基本的なデータベースの操作や管理に関する初級資格。 - オラクルマスターSilver:
データベースの運用管理に関する中級資格で、バックアップやリカバリの技術も含む。 - オラクルマスターGold:
高度なデータベース設計・運用に関する上級資格で、トラブルシューティングや高度なパフォーマンスチューニングの知識が求められる。
この資格をステップアップして取得することで、データベース管理者としてのキャリアを確実に進めることができます。
現在保有している資格の一つ上の資格取得を目指して学習しましょう。
毎年開催されているわけではありませんが、「再受験キャンペーン無料キャンペーン」を有効活用できるようにするために今から学習していけば、ひとつ上の資格取得は間に合うはずです。
私はSilver、Goldとも約半年の学習期間で取得しましたが、以下の学習書と実機操作のみで学習を行い合格しました。
オラクルマスターBronzeの概要と学習方法
概要
オラクルマスターの最初のステップであるBronzeは、Oracle Databaseの基礎知識を身に付けるための資格です。データベースの基本的な操作や構造の理解が問われ、簡単なSQLの操作から、データベースの構築やユーザー管理、アクセス制御などの基本的な管理スキルを学ぶことができます。この資格を取得することで、初歩的なデータベース管理者としての役割を担えるようになります。
学習時間
オラクルの経験が全くない初心者であれば、100〜150時間の学習時間が推奨されます。IT業界での実務経験があり、SQLや基本的なデータベース管理に慣れている場合は、50〜80時間の学習でも十分合格可能です。
学習方法
- 公式教材を活用する:
Oracle公式の「Oracle Database 12cまたは19c入門」教材は、試験に対応した内容が網羅されており、最も信頼できる資料です。これをベースに学習を進めましょう。 - オンラインコース:
現在、多くのオンライン教育プラットフォーム(UdemyやCourseraなど)で、オラクルマスター向けのコースが提供されています。これらのコースを活用することで、効率的に学習を進めることができます。 - 実機演習:
学習した内容を実際にOracle Databaseで試すことで、より理解を深められます。Oracleの無料提供版(Oracle Database Express Edition)を使用し、自宅でデータベースを構築・操作してみましょう。実際の操作を経験することで、試験に必要なスキルが自然と身につきます。
学習のポイント
基本的なSQL操作やデータベース管理タスクを、手を動かして覚えることが大切です。特に、データベースのインストールからテーブルの作成、ユーザー管理、権限設定などの操作は試験に頻出するため、重点的に学習しましょう。
オラクルマスターSilverの概要と学習方法
概要
オラクルマスターSilverは、データベース運用に必要な中級スキルを認定する資格です。このレベルでは、データベースのバックアップ、リカバリ、パフォーマンスのチューニング、セキュリティ管理など、より高度な運用スキルが求められます。実務に即した知識が必要であり、データベース管理者として一歩進んだ役割を果たせるようになります。
学習時間
Silverレベルの試験は、合格するために150〜200時間の学習が推奨されます。データベース運用の実務経験がある場合、100〜150時間の学習でも合格を目指せます。
学習方法
- 公式ガイドの活用:
Oracle認定の「Oracle Database運用管理ガイド」は、Silverレベルの試験範囲をカバーしています。これに加え、バックアップやリカバリに関する詳細なドキュメントも公式サイトで確認できます。 - 模擬試験:
試験問題の形式に慣れるために、模擬試験を解くことが重要です。オンラインで提供されている模擬試験や、資格対策書籍に付属している問題集を解くことで、実際の試験に備えることができます。 - 実機での演習:
実際にOracle Databaseを用いて、バックアップやリカバリのシミュレーションを行いましょう。これにより、試験範囲に含まれるタスクに対する理解が深まり、実務でも応用できるスキルが身につきます。
学習のポイント
特にバックアップとリカバリは重要なテーマです。様々なバックアップ方式(完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップ)を実際に試してみることで、試験問題に対応できる知識を深めましょう。
オラクルマスターGoldの概要と学習方法
概要
オラクルマスターGoldは、Oracle Databaseの高度な管理スキルを認定する最上級の資格です。大規模なデータベース環境での設計、構築、パフォーマンスの最適化、トラブルシューティングなど、実務に直結する高度な技術が求められます。この資格を取得することで、データベースアーキテクトやデータベースマネージャーとしてのキャリアを築くことが可能です。
学習時間
Goldレベルは非常に高度な内容をカバーしているため、300〜400時間の学習が推奨されます。実務経験が豊富な人でも、200〜300時間の学習時間は必要です。
学習方法
- 公式トレーニングの受講:
Oracle認定のトレーニングコースは、Goldレベルの試験に特化した内容を提供しています。特にパフォーマンスチューニングやトラブルシューティングに関するコースは、試験対策として非常に有効です。 - 専門書を読む:
Oracle Databaseに関する高度な専門書籍を読み込み、特に実務で役立つ知識を身につけましょう。例えば、Oracle Performance Tuningに関する書籍は、試験にも直接役立ちます。 - 実機演習:
高度なパフォーマンスチューニングやトラブルシューティングを実際に行うことで、問題解決能力を鍛えます。特に、パフォーマンスボトルネックの特定やリソースの最適化に関する知識は重要です。
学習のポイント
実務に即した問題が多いため、経験を積みながら学習することが効果的です。高度なSQLのチューニングや大規模データベースのパフォーマンス管理に関する問題に慣れることが大切です。
再受験無料キャンペーンについて
Oracleでは、資格試験の受験者向けに「再受験無料キャンペーン」を定期的に実施しています。このキャンペーンは、試験に合格できなかった場合に再度無料で同じ試験を受験できる制度です。キャンペーンを活用することで、試験に失敗しても再チャレンジすることができ、特に高難易度の試験に挑む際には大きなメリットとなります。
再受験無料キャンペーンの詳細や実施期間については、Oracleの公式サイトを随時確認しましょう。キャンペーン期間中に試験を予約することで、安心して試験に挑むことができます。
過去数年間は以下の期間で行われていました。(2022年は開催なし)
- 2020/12/1~2021/5/31
- 2023/3/1~2023/5/31
- 2024/3/1~2024/5/31
[参考]
資格を取得するなら今がチャンス!ORACLE MASTER / Java 認定試験 再受験無料キャンペーン
学習のコツ
学習のコツとしてはかなり出題範囲が広いため、知識が十分ある方でなければ1カ月程度で詰め込みで行い合格することは難しいと思います。
毎日15分~30分程度でも良いのでコツコツ3か月~6ヵ月ほどかけて学習を行った方が良いでしょう。
私は参考書の章を1日1章毎日読み込むという方法で学習をしました。
それを何度も繰り返していくうちに1回目に読んでも分からなかった箇所が2回目、3回目と読み進めるうちに少しづつ理解できるようになり記憶に定着できました。
また、実機操作を行うことでより記憶に定着しやすくなることにより無事Silver、Goldとも一回目の受験で合格できるようになりました。
2025年も開催されればですが、ここ数年の開催ペースと変わらなければ、2025/3/1~2025/5/31に再受験無料キャンペーンが行われると思われます。
そこに向けて毎日コツコツ参考書を少しづつ読み進めて、受験範囲の内容を理解できるようにしていきましょう!
まとめ
オラクルマスター資格は、データベース管理者としてのキャリアを築く上で非常に重要なステップです。BronzeからGoldまでの各レベルでは、必要とされる知識やスキルが異なるため、それに応じた学習が必要です。試験の難易度は高いですが、しっかりと準備をすることで合格可能です。また、再受験無料キャンペーンを活用することで、試験に対する不安を軽減し、合格までの道のりをスムーズに進められるでしょう。
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