Oracle Master 26ai 変更点まとめ!19cとの出題問題の違いと難易度予測

26ai

これからOracle Masterの取得を目指すエンジニアにとって、大きな悩みどころとなるのが、次期試験「Oracle Master 26ai」の存在です。最新の Oracle AI Database 26ai を対象とする新試験を待つべきか、現行の19cを受けるべきか。

結論から言うと、19cとの違いにより難易度が跳ね上がる可能性があるため、今すぐ19cで取得することを強く推奨します。本記事では、Oracle Master 26ai で予想される変更点と、なぜ19cのうちに受けるべきかを解説します。

結論:26aiを待たずに「19c」で取得すべき理由

まずは結論と最善のアクションプランです。これから資格取得を目指す方は、以下の理由から現行試験(Oracle Master 2019 / 19cベース)の受験を優先してください。

  • CDB(マルチテナント)が「必須」になり逃げ場がなくなる
    • 19cまでは非CDB(従来型)の知識で一部カバーできましたが、26aiでは非CDBが廃止されます。
  • 学習教材(赤本・黒本・白本)が枯渇している
    • 19cは過去問やノウハウが豊富ですが、新試験は対策本が出るまで「手探り」になります。どのような問題が出るのか、どの深さまで問われるのかという情報が一切ない状態で受験するリスクは計り知れません。
  • SQLの常識が変わる(FROM dual 不要など)
    • 便利になる反面、従来の構文と混同しやすく、引っかけ問題が増える可能性があります。
  • 「19c」資格保有者はアップグレード試験で対応可能
    • 一度19cで取ってしまえば、後から差分(移行試験)だけで新資格に対応できるケースが一般的です。

背景:Oracle AI Database 26ai とは?

「23ai」から「26ai」へ名称変更

Oracle Database の最新長期サポート版(LTS)は、2025年10月に「Oracle AI Database 26ai」として正式発表されました。 以前は「Oracle Database 23ai」と呼ばれていましたが、AI機能を前面に打ち出す方針によりブランド名が刷新され、資格名称もこれに合わせて「Oracle Master 26ai」となっています。

最大の変更点:非CDB構成の完全撤廃

初心者にとって最大の壁となるのがアーキテクチャの変更です。

  • 19cまで:従来の「非CDB構成」が構築可能。試験でも非CDB前提の問題が出題される余地がありました。
  • 26ai(21c)から:非CDB構成は廃止。CDB(コンテナデータベース)とPDB(プラガブルデータベース)構成が強制されます。

予測される試験範囲の変更点と難易度

次期試験 Oracle Master 26ai では、問題の前提条件が根本的に変わります。実務的な影響と合わせて解説します。

1. 全問題が「CDB/PDB」前提になる

これまで多くの受験者が苦手としていた「マルチテナント・アーキテクチャ」が、選択肢ではなく必須になります。

  • ユーザー作成の問題: 「ユーザーを作成しなさい」という単純な問題でも、それが共通ユーザー(C##)なのかローカルユーザーなのかを意識しないと正解できません。
  • バックアップ・リカバリ: 「CDB全体」のバックアップなのか、「特定のPDB」のみのPITR(Point-in-Time Recovery)なのか、RMANコマンドの接続先と対象範囲が複雑化します。

2. SQL構文の簡素化による「引っかけ」

Oracle AI Database 26ai では開発者生産性向上のため、SQL標準準拠が進んでいます。これが試験では混乱の元になります。

機能19c (従来)26ai (新仕様)試験での注意点
DUAL表SELECT sysdate FROM dual;SELECT sysdate;FROM dual省略が可能に。古い構文が間違いとされるか、両方正解か見極めが必要。
存在確認エラーハンドリングが必要IF [NOT] EXISTSDROP TABLE IF EXISTS tab1; 等の構文が問われる。
別名集計GROUP BY句で列別名使用不可使用可能SELECT to_char(date) as ymd ... GROUP BY ymd が通るようになる。

3. 新機能「AI Vector Search」や「JSON Relational Duality」

製品名の通り、AI対応データベースとしての機能が問われる可能性があります。特にSilver/Gold以上では、AI Vector Search(ベクトル検索)や、JSONとリレーショナル表の双方アクセス(JSON Relational Duality)に関する概念問題が追加されるでしょう。これらは19cには存在しない全く新しい知識分野です。

実装例:CDB前提によるコマンドの複雑化

実際の試験問題で想定される、ユーザー作成コマンドの違いを見てみましょう。26aiでは「非CDBだから」という言い訳は通用しません。

ケーススタディ:ユーザー作成と接続

前提: PDB(pdb1)にアプリケーション用ユーザーを作成したい。

× 初心者がやりがちなミス(CDBに接続して作成してしまう)

-- CDB$ROOTに接続している状態で実行
SQL> CREATE USER app_user IDENTIFIED BY password;
-- 結果:ORA-65096: 共通ユーザーまたはロール名が無効です

※ 解説:CDB(ルート)では C## で始まる共通ユーザーしか作れません。

○ 正解の手順(PDBへ切り替えて作成)

-- 1. PDBへセッションを切り替え(または接続サービスを指定して接続)
SQL> ALTER SESSION SET CONTAINER = pdb1;

-- 2. ユーザー作成(PDB内なので一般名でOK)
SQL> CREATE USER app_user IDENTIFIED BY password;

-- 3. 権限付与
SQL> GRANT CREATE SESSION, CREATE TABLE TO app_user;

-- 4. 永続化(PDBの状態保存)※これを忘れるとPDB再起動時にOPENしない等のトラブルに
SQL> ALTER PLUGGABLE DATABASE SAVE STATE;

このように、単なる CREATE USER だけでなく、コンテナの移動(セッション変更)や接続先サービス名の理解が不可欠になります。これが全ての管理操作につきまといます。

トラブルシューティング:26ai試験勉強でハマるポイント

まだ教材がない中で学習する場合、以下のエラーに苦しむことになります。

エラーコード発生状況対処法と26aiでの重要性
ORA-65096共通ユーザー名が無効ルートコンテナで一般ユーザーを作ろうとしている。PDBへの接続切り替えが必要。
ORA-01017パスワード不正26aiではパスワード長や複雑性のデフォルト要件が変わる可能性あり。
ORA-12154TNS解決不可PDBへ直接接続する際の接続文字列(Easy Connect Plus等)の理解が必要。

運用・学習上の注意:なぜ「今」19cなのか

26ai(新試験)を待つデメリット

  1. 難易度が高い: 上記の通り、CDBの深い理解が必須です。CDBは概念が抽象的で、多くの初学者がつまずくポイントです。
  2. 情報がなく、完全に手探りの受験になる: ネット上の技術ブログも、書店に並ぶ参考書も、現時点では9割以上が19c向けです。 特に恐ろしいのが、19c試験が終了し26aiへ完全移行した直後のタイミングです。信頼できる対策本(通称:黒本など)が出版されるまでには数ヶ月〜半年のラグがあります。 さらに、「どのような問題が出るのか」という過去問情報すら一切ない状態になります。出題傾向もわからず、どこを重点的に勉強すればよいかすら不明なまま、高い受験料を払って特攻する「完全な手探り受験」を強いられることになります。
  3. 環境構築が重い: Oracle AI Database 26ai の検証環境を用意するには、比較的新しいホストOSや高いスペックが必要になる傾向があります。

19c試験はいつまで受けられる?

現時点でOracle社から19c試験(Oracle Master 2019)の終了日は正式にアナウンスされていません。したがって、まだしばらくは受験可能な期間が続くと考えられます。 しかし、「まだ大丈夫」と油断するのは危険です。終了日が発表されてからでは予約が殺到したり、学習期間が足りなくなったりするリスクがあります。

「19cが受けられる」という今の状況こそが最大のチャンスです。一刻も早く学習を開始し、攻略法が確立されている今のうちに確実に資格を取得しましょう。

実録:19cなら「黒本」だけで合格できる(学習モデルケース)

「19cなら黒本(徹底攻略問題集)さえあれば受かる」というのは単なる噂ではありません。ここで、実際に Silver/Gold ともに黒本のみ で合格した現役エンジニアの学習実績を紹介します。 26aiで同じことができるようになるまでには、数年の歳月が必要になるでしょう。

合格者のスペックと学習期間

  • 取得資格: Oracle Master Silver / Gold (19c)
  • 使用教材: 黒本のみ(参考書・問題集一体型)
  • 学習期間: 3ヶ月

無理のない学習ルーチン

驚くべきは、1日あたりの学習負荷の低さです。19cの黒本は解説が充実しているため、短時間でのインプットが可能です。

  • 平日(月〜金): 1日1章 を読む(所要時間:約20分
  • 休日(土・日): 2〜3章 をまとめて進める(所要時間:約1時間
  • ラスト2週間: 黒本模擬問題 を繰り返し解く → 間違えた問題を徹底復習

【重要】「実機環境」での検証を併用する

「黒本のみ」というのは「使用する書籍」の話です。学習効率を最大化させるために、手元のPCに実機環境(検証環境)を構築することを強くおすすめします。

  • 「読む」より「叩く」: SQLやコマンドは、本を読むだけでは頭に残りません。実際にコマンドを叩いてエラーを出したり、成功させたりする経験が記憶を定着させます。私自身、黒本のコマンドは必ず実機で実行し、挙動を確認することで理解を深めました。
  • シングル環境でOK(ただしGoldはCDB構成推奨): RACやData Guardなどの高度な環境は不要です。VirtualBoxやDockerなどで、自分専用のシングルインスタンス環境を作りましょう。
    • 注意: Gold試験ではマルチテナントアーキテクチャ(CDB/PDB)の詳細が出題されるため、環境構築時はCDB構成を選択しておくことを強くおすすめします。

難解なCDBも「黒本」なら理解できる

特にGold試験で鬼門となるのが「CDB/PDB(マルチテナント)」の概念です。CDBの動作や仕組みを公式マニュアルや実機操作だけでマスターしようとすると非常に難解で、多くの受験者がここで挫折します。

  • 19c Goldの場合: もちろん19cのGold試験でもCDB構成に関する問題は出題されます。しかし、19cの黒本には起動停止、共通ユーザーの作成、各コンテナへの接続方法、権限付与といった基本的な部分から詳細な仕組みまでが丁寧に解説されています。この「体系的な解説」があるおかげで、難解な機能もスムーズに理解できます。
  • 26aiの場合: 将来発売されるであろう26aiの教材が、どうなるかは現時点では全くわかりません。もし解説が不十分であれば、難解な公式ドキュメントを読み解くしかなくなり、学習コストは何倍にも膨れ上がります。

19c黒本のボリューム感

  • Silver黒本: 全23章
  • Gold黒本: 全35章

このスケジュールと実機検証を組み合わせれば、多忙な業務の合間でも無理なく継続できます。「黒本さえ回せば受かる」という確定した攻略ルートがあることこそが、19c受験の最大のメリットです。

FAQ:Oracle Master 受験に関するよくある質問

Q1. Oracle Master 26ai の試験はいつ頃始まりますか?

A. 詳細な開始時期は公式発表待ちです。通常、英語版リリースから遅れて日本語版が登場します。

Q2. 19cの知識は26aiでも使えますか?

A. SQLの基礎、インデックス、トランザクション、バックアップの基本概念は共通です。19cで学んだ基礎は無駄になりません。違いは主に「CDB管理」と「AI/JSON等の新機能」です。

Q3. CDB(マルチテナント)がどうしても理解できません。

A. 19c試験であれば、CDB構成を「選択範囲」として学習し、従来型アーキテクチャで点数を稼ぐ戦略も取れます。しかし26aiではそれができません。今のうちに19c参考書の「CDBの章」を入念に読み、実機で show con_name を叩く癖をつけましょう。

まとめ

新バージョン「Oracle Master 26ai」を待つのではなく、今すぐ19c取得に動くべき理由は以下の通りです。

  1. CDB完全必須化の回避:苦手な人が多いマルチテナント強制の26ai試験を避け、19cで確実に合格を狙う。
  2. 教材の豊富さ:完成された学習メソッド(黒本・白本)が使えるのは19cだけ。
  3. 手探り受験の回避:26aiは出題傾向すら不明な「暗闇」状態。リスクを冒す必要はない。
  4. SQL標準化の混乱回避FROM dual 省略などの新構文による混乱を避けられる。

現時点で19c試験の終了日は未定ですが、いつ終わるかわからないからこそ、一刻も早く学習を行い、19cが受けられるうちに受験することを強くおすすめします。

Note: 本記事は Oracle Database 19c および Oracle AI Database 26ai に関する公開情報を元に、試験傾向を予測した解説です。実際の試験内容やリリース時期については Oracle University の公式発表をご確認ください。

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